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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想をしたためていきます。ネタバレしているので、先に本編を見てね
アプリ版ではないので2回遅れ

ガンガンオンライン次回更新日は6/18


砂浜デート


あらすじ
 合宿4日目の早朝、智子と明日香は二人で砂浜を散歩することに。その最中、明日香は突如として小ボケを披露するも、空回り。どうにか智子と距離を縮めたい明日香は、智子の背後に回り……。


加藤さんと黒木さん
 合宿も4日目の朝を迎えました。加藤さんとの約束を守るべく811号室の中で唯一早起きしたもこっちは、着替えまで済ませ部屋を出ます。よく起きた! 

 ロビーで先に待っていた加藤さんと合流し、二人は早朝の海岸を散歩することに。あしたのジョーかな
 ここ、加藤さんを呼ぶもこっちのセリフが震えていないのが注目ポイント。加藤さんが思う以上に、もこっち側の心の壁は着実に低くなり、二人の仲は縮まっている気がします。こういうことは読者視点ではわかるんですがね……。

 もこっちは加藤さんの内心など露知らず、美人と早朝の砂浜デートという青春ポイントMAXでウキウキ。夏休みの青春を取り戻したとさえ言い切ります。ウインク加藤さんすげえカワイイね

 ところが、もこっちをいったん呼び止めた加藤さんは、髪を駆使して髭を作り、それを披露する良く分からないムーブを見せます。どう捌いていいかわからない突然のギャグに、もこっちは乾いた笑いでそれを受け止めますが、なぜかギャグをやった張本人の加藤さんは落胆。いや本当にどうした……。


風夏のレベル
 もこっちと読者の心境がシンクロを果たしていると、その差し金の張本人たちが登場。ゆうちゃん、みほさん、そして風夏。例のギャグ、実はゆうちゃんが授けたものでした。中学の頃にもこっちやこみさんに披露でもしたのかしら。

 実は昨晩、811号室を訪れていた加藤さんは、ゆうちゃんの勉強をみるのと同時に、この三人にもこっちとの仲について相談していた様子。もこっちと仲が良いと加藤さんが目する三人に直接斬り込めるのも凄いですね。みほさんのお尻がとにかくエッチ

 みほさんは「明日香はくだらないことしないし好きじゃない」と彼女の隙の無さについて分析。胸を触って欲しい、というのもみほさんはギャグ扱いしていたようでしたが、ギャグではないと判明。同じく天然ながら中身がダメダメな風夏を引き合いに、完璧すぎると加藤さんを批評。「真剣に胸を触れと言うからクロちゃんもビビったのだ」とみほさんは核心を突きます。

 そんなみほさんの分析に、ゆうちゃんも同意。この合宿で初めて顔を合わせ、言葉を少し交わした風夏を引き合いに、「なんか凄くダメ」と風夏のいい意味でのダメさを評価します。思わぬ伏兵からもわき腹を言葉の竹槍で刺される風夏。

 更にゆうちゃんは加藤さんのダメなところ、恥ずかしいところをもこっちに晒せれば、もこっちもやりやすいとアドバイス。加藤さんもそれを受け、ダメ人間風夏ダメ人間になるためのアドバイスを要求。

 神妙な顔で三人の会話を聞いていた風夏も、さすがに自身がダメ人間の見本と化していることに憤慨。「二人で黒木の下の毛を銀に染めたろ!」と誤解を叩きつけます。当然ながら二人はその誤解をあっさり否定、みほさんも追い撃ち。挙句の果てに加藤さんに「このレベル」とまで言われる始末。ト モ ダ チ
 初登場の時点で、風夏は加藤さん達からはすでにこういう扱いだったということでしょう。全盛期など初めから無かったんや……。

 みほさんは風夏とゆうちゃんに、加藤さんともこっちが仲良くなれるようなアイデア出しを要求。風夏のアイデアは、以前に加藤さんがもこっちに胸を触らせようとした思い出を下地に、以下の通り。

風夏「逆に明日香が黒木の胸を触るのはどうだ? 何がどうなんだ?

 このセルフツッコミほんと好き。いやほんとだよ。
 一連の流れ、加藤さん達は実に仲良しなんですよね。本音でアドバイスをくれる友達のなんとありがたいことか……実際、加藤さん組がどのように仲良くなったのかは気になるところ。


ひざまくら
 風夏の提案にあまり気の進まない加藤さんでしたが、仲良くなれるなら、ということでもこっちの背後に回ってそれを実行することに。加藤さんの指がもこっちの胸をわしづかみにした結果、びっくりしたもこっちの体が思わず跳ね、予期せぬヘッドバットが加藤さんの鼻面を直撃。なんと加藤さんは鼻血を流してしまいます。がっつり揉むから

 加藤さんは大丈夫と言いますが(自業自得だし)もこっちは気が気でありません。そんなもこっちを気遣ってか、あるいは風夏アイデアに寄り添うことにしたのか、鼻血が収まるまでの間、加藤さんはもこっちにひざまくらをしてもらうことに! やったぜ。たまらねえぜ。雨の日の図書館でのひざまくらとの対比でしょうか。

 もこっちは自身の太ももに加藤さんの頭と髪が濃厚接触している事実に大興奮。自身が女に生まれたことを神に感謝。ここ、枕とマラをかけてうまいこと言ってますが、動作の理由はどういうわけなんですかね。マラねえだろ!

 目の前に美少女の顔がある、というわけで思わず加藤さんの髪を撫でるもこっち。まぁそりゃあ分かる いつぞやの髪を触りたい問題もここで解決。加藤さんがやってもらいたがっていた妹的な行動も解決。最適解をつかみ取る女もこっち、ここでも大正解。風夏のキャラを犠牲に


明日香と智ちゃん
 もこっちはいつもと違った加藤さんの様子について尋ねます。加藤さんはこの時点では本心を隠し、いつもと違うことがしたくなったと言います。鼻血も止まり、加藤さんは起きようとしますが、もこっちはもっと触りたい欲望に忠実。ちょっとゲスめの面でひざまくらを続行しつつ髪をなでなで。
 加藤さんはもこっちが姉であることを確認し、自身を妹とした上で「明日香って呼んで」と告げます。くっそカワイイ

 加藤さんにはお兄さんがいて、家では妹。もこっちには弟の智貴がいて、家ではお姉さん。しかし、学校で会う二人はママと子供……二人の特殊な関係が自然なところに落ち着くという意味で、この呼び方はある意味で必然なのかも。

 もこっちのお姉さんムーブというのは、智貴やきーちゃんはもちろん、年下の雫や、ゆりちゃんに対する面倒見などでも垣間見られましたが、まさか加藤さんを相手にそれが炸裂することになろうとは。ちいさい姉×大きな妹は鉄板、義務教育。

 加藤さんの提案を受け、まず「明日香さん」と言ったもこっちに対する「さん なしで」の圧が強い。七夕イベントの雫といい、押しが強い女子は素晴らしいですね。
 続いて、もこっちをどう呼ぶかについて。お姉ちゃん呼びを提案する加藤さんもなかなか。二人は「智ちゃん」「明日香」と互いを呼び合います。いままで固着していた「黒木さん」「加藤さん」という苗字+さんの呼び方から、一歩近づいた感じ。お姉ちゃん呼びの世界線見てえなぁ俺もなぁ

 この漫画においては、ゆりちゃんもネモの時もそうでしたが、お互いの呼び方についてを大切にしています。二人の関係が変化、あるいは一歩先に進んだと見ていいのかも。

 うーんしかし智ちゃんか……加藤さんのイメージ的にしっくりきませんが、これも私という読者の中で加藤さんという存在に対する固着したイメージがそうさせているのかも。個人的には「智子」と名前呼びでも良かったような気がします。そうなるとゆりちゃんと被るか?

 クロちゃんが嫌、と加藤さんが言ったのはやはり例の芸人仕様だからなのか、それともみほさんやネモ辺りと被ってしまうからなのでしょうか。加藤さんらしい独占欲というのがうかがえます。
 今後この感想内では「明日香」という呼称でもって彼女を示したいと思います。

 仲を縮めた二人の様子を見守っていた風夏は「自分のアイデアでうまく行った!」と誇りますが、みほさんは言下に否定。そこにKAHO達国立志望組も合流。KAHOは、昨晩とは打って変わって打ち解けた様子のもこっちと明日香を見つめ、微笑みます。前回のアドバイスが実った形になって何より。
 明日香を妹と定義するなら、彼女の姉役はKAHOということになります。嬉しさもひとしおでしょうね。

 そこに、うっちーとゆりちゃん、雌猫組も合流。うっちーは明日香を問い詰めます。そりゃあ想い人と別の女が内緒で朝の砂浜デートなんかした日には……。


青春の叫び
 原幕組+ゆうちゃんの総勢13人は横並びで朝の海を見つめます。うっちーもちゃんと海を向け 伊藤さんは……いいか

 4日目の授業が始まる前に、突如みほさんが海に向かっての叫びを提案。理由は青春! ならばヨシ! という唐突な青春ムーヴの結果、じゃんけんで負けてしまったゆりちゃんとこみさんが選定されてしまいます。よりによってこういうのに向いてない2タイプの筆頭が……ここのゆりちゃんの顔だいすき。

 さて、二人の叫びの内容は……ゆりちゃんは「がんばるぞー」と小声で普通の内容。くっそカワイイ というか叫びが小さくて近くの明日香ともこっち、凪さんにしか聞こえていない様子。凪さんが拾ってくれるのくっそいいですねぇ! 慈愛!
 もう一人は

こみさん「ロッテ優勝ー!!!!」

 うるせえ! 気合の入れ様が違います。さすがに笑うみほさんと、素直にそのまま叫ぶ風夏と伊藤さん、かよもゆりちゃんの叫びが聞こえなかった関係上、選択肢が無かったものかこっちの叫び。みほさんはボケと誤解してそうですが、こみさんのこれは魂の叫びです。俺には理解(わかる)

 もこっちは嬉々としてゆりちゃんの叫びをイジり始めます。放置プレイも良くないのでもこっちの優しさなんです、が、やけにはしゃいだ様子がゆりちゃんの癇に障ったものか、ゆりドンが炸裂。頭部への打撃で鼻血が……これはものすごい威力ですよ。

 最後、合宿を通して黒木との思い出があまりないと自覚するうっちーで〆。強烈なアレが欲しかったんでしょうけど、合宿はもう終わり……おまけで補完して欲しいなぁ。ゆうちゃんとの一騎打ちもお預けのようだし、帰るまででもう1話ないかな。いやでも、早くネモにも会いたい(乙女)


明日香との決着か
 とにかく呼び名こそ変わりましたが、二人の関係としてはまだ落ち着きが無いのも事実。もこっちがきょどらず、明日香が自然に接することができるまでもう一山ありそうな予感もします。

 合宿編はこれで一区切り? 夏休み前の約束はネモとの社会見学的なイベントがあるようなので、今後はそれに期待でしょうか。もこっちにはハッピーエンドフラグを立てるべく勉強も継続してやってもらいたいですが、息抜きも思いっきりやってもらいたい。気軽な外出もままならないこのご時世ですから、余計にね。取材できないのは谷川先生としても大変だと思いますが……。