わたモテ17巻
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想をしたためていきます。

青春のための夏合宿


あらすじ
 いよいよ夏休みを目前に迎える智子に、加藤さんが一枚のチラシを手渡す。そこには、夏の勉強合宿についての情報が記されており……。


青春の夏
 7月16日。教室の机に突っ伏す伊藤さんに、心配そうに声をかけるこみさん。こんなに弱った伊藤さんは読者も初めてで心配です。
 その理由と言うのが、コンクールと野球の応援が重なったことによる練習量の増加でした。高校野球の応援には欠かせないものとなっている吹奏楽ですが、野球部員同様彼女たちも炎天下での演奏は大変。野球好きとしては頭の下がる思いです。ただ、二回戦までは1・2年生だけとのこと。勝ち上がれば負担が増えるというのも辛いお話です。

 それを聞いていたもこっち、今度は初芝がコミケについての相談ということで部室に召集を受ける場面に遭遇。そういえば弟の智貴も最近は帰りが遅い様で、夏の部活動について他人事ながら大変そうという感想を抱きます。そこから、自身の夏の予定について考えを飛すもこっち。すぐに思い当たるものは、やはり受験のための勉強くらいしかない模様。

 物思いにふけるもこっちの隣に座った加藤さん、ハンディ扇風機を手に予備校に通っているのかと尋ねます。流行ったなぁこの扇風機 もこっちが通っていないと知ると、加藤さんは彼女に一枚のチラシを手渡します。KAHOに紹介されたというそのチラシの内容は……


夏合宿
 場面変わって、スタバ。じゃねえやスタタ?
 もこっち、こみさんにゆうちゃんの3人が、加藤さんから貰ったチラシについて話します。その内容と言うのが、夏合宿。自ら勉強だけの環境に飛び込み、学力向上を図るアレです。生徒のレベルごとにクラス分けはあるようですが、誰でも参加できる模様。

 こみさん、一日14時間学習というそのハードスケジュールに驚愕しますが、もこっちはむしろそれを歓迎している様子。熱でも?と思っていると、どうやら夏合宿に参加したことを免罪符に遊ぶ時間を確保したいからという後ろ向きな理由のようです。

 それにしても、ここで自然に3人で会ってるのいいですね。もこっちとしてはゆうちゃんだけでも良かったんでしょうが、ゆうちゃんが2人に会いたいから、ということでしょう。

 もこっちが合宿参加を希望するもう一つの理由と言うのが、ここ最近の自身や周囲の出来事から、夏休みのイベントを通じて青春を感じたくなった模様。だからもこっちはゆうちゃんを誘い、共に合宿に参加したかったようです。もこっちのいじらしい想いを聞き、ゆうちゃんは笑顔で参加を快諾。

 もこっち、こみさんにも無言の視線を送り、参加の意思を尋ねます。相変わらず友達未満の関係の二人ですが、ゆうちゃんと共にいちおうの青春を過ごしてきた仲間です。もこっちからの矢印が見えてちょっと嬉しい。

 ところがブレのない女こみさん、予備校の合宿より智貴と重点的に接することのできる黒木家での合宿・KUROKI HOUSEを希望。勝手に智貴を勉強会に参加させつつ、ピンクなハプニングを期待する下心を読者に露呈。キモいキモい

 そんなこみさんの様子から下心を察したものか、もこっちは「お前は来るんじゃねえ」と前言撤回。こみさんは「考えてみる」と返事をします。


うっちーとゆりちゃん
 その翌日、7月17日。登校中のもこっちは、連れ立って歩くゆりちゃんとうっちーを発見。もこっちから二人にあいさつをします。このもこっちカワイイ。うっちーの発言も理解る。わかると読んで

 もこっち、共に登校する二人の仲の良さに言及。ところが、ゆりちゃんは「電車が一緒だから歩いてるだけ」とそっけない返事。うっちー、それを一瞬の間をおいてから肯定した後、「そういうのはっきり言うから友達いないんだよ」と内心で毒を吐きます。

 このうっちー、かつてのうっちーらしいというか、素っ気ないゆりちゃんにちょっとした不満が見え隠れして非常によろしい。何気に相性は悪くない二人、もこっちを通してさらに仲良くなれるか期待です。だからゆりちゃん、もうちょっと優しく……友達一人増えるよ!

 もこっち、加藤さんに誘われた夏合宿に参加する意思をゆりちゃんに伝えます。ゆりちゃんもそれを聞き乗り気な様子。まこっちや吉田さんを誘う算段を立てます。

 それを聞いていたうっちー、合宿という単語から導かれるのは、お泊り。そう、彼女が覚醒するきっかけとなった修学旅行でのもこっち異常行動連発のアレ。往時のキモさがリフレインされるそうですよ。

アホか!!

 うっちー、声を大にして参加を希望してから、その内容を確認。順序が逆だ逆


風夏vsもこっち
 学校についたもこっち、加藤さんに合宿参加の意思を告げます。もこっちは昨日もらったチラシを別の友人にあげたと説明すると、加藤さんはその友人とやらに心当たりがあったようで、かつてもこっちが吐いたウソを下地に、ペ〇スの画像を送ってくる友人ではないかと推測。もこっちのせいとはいえ誤解内容が酷い。ペ〇ス冤罪のゆうちゃんかわいくてすき。
 笑顔の加藤さん、謹慎中に連絡を取っていた件に触れ「仲良しだね」と一言。根に持っている……嫉妬だな(確信)

 二人は廊下で話し込んでいるKAHO(と風夏)の下へ向かいます。出会った加藤さんとKAHO、自然と手を触れ合わせるの最高にエモいですね。ね!
 加藤さんはKAHOから新しいチラシを貰いたかったようですが、スマホでも申し込めるとのことで、さっそく加藤さんと準備に。

 そんな中、もこっちと風夏の視線が合います。お互い、加藤さんに何らかの執着があると思い込んでいる者同士、妙な緊張感が生じます。もこっちは風夏を加藤さんの毛に執着する異常人物として警戒。風夏は昼夜動ける合宿を利用し、加藤さんの胸と毛、そして黒木のことを探る絶好の機会と位置付けます。かくして加藤さんの胸と股間をバックににらみ合う二人の緊張高まる構図。ひどい(褒め言葉)

 意を決した風夏、洗脳が解けたばかりで旅に参加するスタンド使いのような口調で合宿への参加を明言。KAHOに「8月だぞ」と冷静に諫められます。


なぜ青学を目指すのか
 もこっちと加藤さん、階段を下りていく2年生たちを発見。どうやら野球の応援に向かうらしく、野球部は4回戦に臨んでいるとのこと。なかなか勝ち上がってますね。2年生の集団の中に、智貴と、それを後ろから何やら指さすさやか、眉間にしわを寄せる朱里の姿も。また何か妙な発言をしているんでしょうが、智貴は聞こえているのかいないのか……?

 加藤さん、もこっちと初めて会話した野球の応援についての電話に言及。当時は口調が違いましたが加藤さん自身も覚えていたようです。当時はスマホの番号も知らなかったのに、今では共に同じ大学を目指す不思議なめぐりあわせを口にします。

 もこっち、加藤さんと出会っていなかったら青学は目指していなかったと一言。ところが、これが加藤さんの何かに触れ、「それは悪い意味で?」と攻撃的な例の目に。何が地雷か分かったもんじゃありません。オープンキャンパス時もそうでしたが、本音を隠し、無理をして他人に合わせるという行動を加藤さんは好まない節があります。

 もこっちは言葉に詰まりながらも、大学を志望する理由を加藤さん面接官に語ります。ズボラな自分は加藤さんという外的要因がなければ適当に志望校を決めていたであろうこと、加藤さんが夏合宿を提案するなど自身を導いてくれることを感謝していること、中途半端に日常を送っていただろうことを伝え、加藤さんと友達になれて良かったと伝えます。
 一連の言葉を、目はグルグルながらも、自分の言葉で誠実に伝えきったもこっち。やったぜ。

 そんな彼女の言葉に真剣に聞き入っていた加藤さんは、安堵の笑みをこぼし、自身の不安を吐露。もこっちに無理をさせているのではないか、という不安です。加藤さんとしてはやはり、青学合格のためにもこっちに無理をさせているという自覚があったものでしょうか。
 ここで、何か怒りを感じるときに見せていた握りこぶしをほどいたような描写がなされます。今回の描写だけ見るに、真剣な時に力が入ってしまうという意味もあるんでしょうか?

 もこっちは加藤さんの不安を否定。わだかまりを解消し、笑い合う二人は受験への決意を新たにするのでした。

 受験だって青春のひとコマには間違いありません。そりゃあ本人は嫌でしょうけど、後々になっても確かに残るものがあるはず。日常を描き出すわたモテだからこそ、厳しい受験を描いても楽しい作品になると期待しています。


合宿参加の功罪
 などと勉強への期待をあおってみましたが、当のもこっち本人はモテモテでした。まずはネモが、夏休みの予定を聞きに来ます。付き合って欲しいところがあるとのこと。その目的は遊びというか社会見学。現状、コミケではないかという予想がなされています。コロナウイルス禍に襲われる日本ですが、フィクションの中くらい無事に開催して欲しいもの。

 もこっち、勉強しまくるから息抜きも、と言う理由であっさり承諾。それを見ていたのが、わずかに黒目を小さくした加藤さん。ひえっ この段階では、まぁ息抜きも必要だなということで見逃された感じでしたが、次がいけなかった。

 今度は麗奈さん達が麻雀のお誘いに登場。杏奈さんはもこっちと二木さんに受験生だから無理に参加しなくてもいいと言ってくれますが、二木さんはリベンジを果たしたくて乗り気。もこっちはアカギなどの麻雀漫画を読んでいるため麻雀熱が上がっているようで、夏休みの勉強を免罪符にこれも参加を決定。吉田さんを含む5名で放課後のゲームセンターへとしけこみに行きます。

 これだけ見れば、すっかりヤンキー組+二木さんと仲良くなったことを喜びたい気持ちもありますが、そんなもこっちの背中を見送っていたのが加藤さん。「(がんじがらめに)縛らなきゃ」と決意を新たに。コワイ! まぁ、あれだけ青学についての想いを語ったというのに、行動が伴わないでは信じられないのも止む無し。今後のスパルタ教育に磨きがかかりそうで戦々恐々です。


まぶしい夏の予感
 ゆうちゃんにこみさん、ゆりちゃん達、加藤さん組や雌猫組と相当の人数が参加しそうな夏合宿編の予告に、ネモとの遊びイベント予告と、今後の展開の一端が語られた回でした。受験についての勉強を本格化できていないもこっちも描かれ、今後の暗雲が見え隠れ。

 ただ、あまり勉強勉強で縛られても夏らしいイベントが見られなくなるのも事実。もどかしい難しい。ニコ先生がどうにかしてくれると信じましょう。プール回!



 
感想まとめ