わたモテ15巻
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想をしたためていきます。

栄冠の行方


あらすじ
 球技大会初日、卓球の一回戦で勝利した智子たち。次の二回戦まで時間があるため、別の競技の様子を見に行くことになり……。


球技大会の余暇
 扉絵は球技大会のソフトボールの風景。まず目につくのは岡田さんの奇抜な運動着の着こなし。尻ポケットから下げたタオルはまだしも、上着を裾から内側に折り境目をたすきがけのようにして、右半身だけ包んでいるような感じです。球技大会編、何度見直してもメリットがよくわかりません。左腕の自由が利くのかな? 脱げばいいのにと思わないでもない。授乳スタイルと名付け

 他は打席に向かうこみさん、靴下を挙げるオールドスタイルを披露。元MLB選手のイチローがよくやってましたし、プロ野球でもちらほらとやっている選手は見受けられます。プロ野球(マリーンズ)に詳しいこみさんならでは。

 吉田さんのジャージを腰に巻くのはまだわかる感じ。ポニテですよ! 他、運動仕様のキバ子はここでもビジュアル全振りです。

 本編に参りましょう。
 卓球の一回戦に勝利したもこっち組。次の二回戦まで時間があるということで、ゆりちゃんがもこっちをソフトボール観戦にお誘い。しかし、もこっちの前には喪149にて妙な雰囲気になった後輩・雫が。修羅場かな? と思ってたら、雫はいったん自分のクラスに戻るとのこと。

 もこっちが自然に雫を誘ったのを見て、無言のゆりちゃんは何を思う。あの抱きしめたの見てたんですか?


ソフトボールのマジな奴
 二木さんを除いた卓球組はソフトボールの試合が行われているグラウンドへ。試合経過は……最終回の五回表の攻撃中、3年5組が12点、2年1組が9点。なんとも大味な試合展開です。岡田さんが説明した通り、守備が苦手な人も混じっていることですから、ありがちと言えばそうですね。

 さらに、あくまで和気あいあいとした雰囲気が前提の球技大会において、マジな手段を取る女子が一名。そう、われらがこみさんです。
 左打席に立ったこみさん、相手の投手が投げたいかにもなヒョロ球をなんとセーフティバント。三塁線に転がし、守備の隙間を突いて内野安打をもぎとります。むろん、バントした打球に猛然と詰め寄るチャージを見せる本格的な選手はいません。何の漫画だったかな
 なんとこみさん、こうした調子で5回も出塁しているとのこと。めんどくせえな

 ……という筆者の感想を、伊藤さんが丸々代弁してくれていました。前の打席、こみさんはカット打法を駆使して投手の制球が乱れるのを待って、四球で出塁したようです。
 当然、敵のみならず味方からもひんしゅくを買っている様子。空気を読まないこみさんを見て、さすがの伊藤さんも「さすがこと!」 アッハイ

 打順は吉田さんへ。このコマエッチ しかもバットを手渡す際、まこっちと自然に手を触れてますが、だいじょうぶ?
 かいがいしく吉田さんの世話を終えたまこっち、すぐさまゆりちゃんの下へ来て、卓球の結果を確認。母性に溢れるムーブです。そんなまこっちに、ゆりちゃんは「一回戦は勝った」と事実のみを公表。間違っていませんが、喪149での一回戦は4勝1敗。この1敗がゆりちゃんだったようですね。

 ゆりちゃん、「真子も卓球にすればよかったのに」と不満げ。しかしまこっちには大切な役目があります。そこに現れたのは、ハイニーソ姿を披露するキバ子。なかなか試合が終わらないことが不満のようで、まこっちに愚痴を言いに来ました。

 そのキバ子、当初はマウンドに立っていた様子。こみさんが出すサインの意味すら分からず、適当に放り投げたボールを痛打されます。これに怒ったこみさん、キバ子をマウンドから降ろします。

 スポーツ漫画なら後に発奮しそうなものですが、これはわたモテ。サインを無視したキバ子が悪い、というより慣れていない人に複雑なことをやらせようとしたキャプテン小宮山の責任です。もこっち、内心でこみさんを「すげーな」と呆れています。

 マウンドを下ろされたキバ子はあえなく外野行き。そうそうフライが飛んでくることは無さそうなので、懸命な処置と言えるでしょうか。暇な事この上無さそうですが。

 退屈な試合を抜け出して男子の応援に行きたいキバ子と、それをたしなめるまこっちの親子感。そう、まこっちもキバ子を独りにしておけなくてソフトボールを志願したものと思われます。

 卓球チームは、楽そうだから卓球を選択したもこっちと、彼女についてきたであろうゆりちゃん、ネモ、加藤さん。残りの一枠を二木さんが埋めた感じでしょうかね? 二木さんならどんな競技でも八面六臂の活躍を見せてくれそうです。


応援は誰がため
 岡田さん、加藤さんとネモに男子の応援に行くように提案します。部活やってない男子が多い様で、一回戦負けを懸念してのこと。たしかに、この二人に応援されたら発奮する男子は多そうです。

 もこっち達はサッカーが行われているグラウンドへ。きーちゃんが学校見学に来たとき、サッカー部が練習試合してたところでしょうか。
 声援をあげるネモに応える清田くん。さすがの仲良し感です。加藤さんが声を張り上げて応援しないのも、キャラ的にわかる話。いるだけで周囲にバフ(プラスの力)がかかりそうですね。

 ネモ、グラウンドの隅っこに座るもこっちに、応援するように声をかけます。ところがもこっち、「ブスが応援すると味方の士気に関わる」と固辞。ネモは「自意識過剰」と反論しますが、もこっちは「特殊性癖のヤツだけだろ」と引きません。

いるさっ

 実際、もこっちが声を張って応援してたらビビる生徒は多そうですが、声援が刺さる男子もいるかもしれない……哀しい勘違い野郎だとしても。まぁ、もこっちはやりませんね。

 ネモはもこっちの隣に座っているゆりちゃんにも「応援しないの?」と言葉を投げます。ゆりちゃんは「どっちが勝ってもどうでもいい」とクールそのもの。いや、ゆりちゃんにこそ応援して欲しい! あの田村さんが!? となる勘違い野郎はどこにでもいるぞ!


アリジゴクくんのファンサービスを受け取れ
 加藤さん、「応援しなくても良さそう」とネモと共に試合の行方を楽観視。さりげなくもこっちの隣をキープするのはさすがの一言です。

 もこっちが一年生のとき球技大会で何をしていたか、加藤さんが尋ねます。もこっちはサッカーに参加していたようですが、一回戦負けですぐにやることが無くなり、ラノベ読んだりスマホ見たり、虫をいじったり……さすがのぼっち慣れです。

 最後の虫いじりに喰いついた加藤さんに、もこっちは実演してみせることに。グラウンドの端に小さなすり鉢状のへこみ。その下の部分の砂をすくって見せるもこっちの手元に興味津々なのは、加藤さんのみならずネモとゆりちゃんも。

 砂の塊を持った状態で砂だけをゆり落とすと、アリジゴクが白日の下に登場します。虫の登場とあって、ネモとゆりちゃんはもこっちから少し距離を取ります。ゆりちゃん逃げ方カワイイなこれ

 しかし動じない加藤さん、もこっちからアリジゴクを受け取ると、冷静に観察。「毛がいっぱい生えてるね」「なんかシワシワだけど丸くてプニプニしててちょっとだけかわいいね」と笑顔を見せつつ、細い指で、つん、と優しく一突き。これはいけませーん!

もこっち「すべての形容詞がもう完全にアレを想起させるんだが!」ゴクリ

 アレって何でしょうね?(すっとぼけ) アリジゴクを受け取ったもこっち、加藤さんの言葉のチョイスが天然か養殖かを疑います。

 手のひらのアリジゴクをグラウンドに返してやると、こやつ美少女に囲まれてテンションでも上がったのか、巣穴を掘って見せるファンサービス。アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫。手近なアリを捕まえて栄養にし、いずれはサナギを経て飛んでいくわけですね。


聖人・清田
 どこからともなく某ヒゲGが現れそうな光景を見守っていると、長いホイッスル。なんと、3年5組のサッカーチームは1年1組を相手に1-2で敗退してしまいました。大丈夫そうって言ってたのに、何が起きて後半だけで2失点も? その見所さえアリジゴクに負けたの?

 逆転負けにも男子は淡々としています。清田くんは柿沼くんの友達と肩を組み「惜しかったなー」とリア充ムーブ。やめてさしあげろ 二人の背後に和田くんの姿も見られます。あいかわらず清田くんを見る視線が意味深。絵の上手い初芝くんの姿も見られますが、彼はいつも通り。冷静な男です。

 清田くんを迎えたネモ、「全然ダメじゃん」と責め。清田くんは「男子の戦力はバスケに注いでる」とのこと。イケメン友達はもちろん居るでしょうけど、三家さんの彼氏ことかっくんもこっちかしら。

 1年1組はサッカー経験者が多く、なかなかいいチームだった様子。この年代になると体格に小・中学生ほど差が無い分、経験者かそうでないかの壁は非常に大きいと思います。敗戦もやむなし。

 しかし納得のいかないネモ、大きな声で「3年が1年に負けるのはどういうわけだよ、恥ずかしくないのかよ(意訳)」と笑顔。それを聞いていたゆりちゃん、ぽかんとしてます。そう、卓球の試合で1年に負けたのはゆりちゃんも同じ。予期せぬ煽りが刺さった形で、もこっちも察してます。ただ、ネモとしてはあくまで標的は清田くんで、さすがにゆりちゃんを狙ったわけではなさそうです。考えすぎるから陰キャなんだゾ
 男子が近づいてきたせいか、もこっちがズボンを掴んでるのが細かい。リラックスなさいな

 清田くん、「加藤さんと黒木さんと田村さんに応援してもらったから悔いは無い」とイケメン回答&ネモへの反撃をスマートにかまします。すごい男だ ネモと加藤さんが笑う中、ゆりちゃんともこっちは名前こそ上げられたものの、応援していないので気後れしていそうな様子。清田くん、ゆりちゃんの名前まで把握してましたね。すごい男だ

 そこにソフトボール組の岡田さん、吉田さん、岡さんが合流。出迎えるネモの弾ける笑顔がまぶしいです。岡さんカワイイっすね
 岡田さんにまで「クソダサ!」と敗北を煽られた清田くん、「俺たちが弱いんじゃなくてあいつらが強い」と誰のせいにもせず勝者を称える満点の回答。どこまでいいヤツなんですか。


野性味と乙女の花遊び
 しばらくの自由時間、女子のみんなは思い思いに過ごします。岡田さんはネモの髪を結んであげて仲睦まじい様子。吉田さんとまこっち、ゆりちゃんも談笑中。加藤さんはこんな時でも単語帳を読み、勉学に余念がありません。

 ゆりちゃん、まこっちがキバ子から離れて居てくれることを確認。キバ子は他のクラスの友人達に会いに行ったようで、こみさんについての悪口、というか愚痴を零しています。平常運転ですね。

 岡田さんとネモ、1年の球技大会の思い出を話しています。ネモの視界には、アリの列を木の枝を使ってほじくるもこっちの背中。やめなさい 1年の頃、ネモがクラスの皆と過ごしている間、もこっちはやはりどこかでこうしていたのでしょう。ネモは少しだけ寂しそうです。もっと早く友達になれていれば、という思いはずっと感じるのかなぁ、幸せになって欲しいなぁ。

 何か思いついたらしいネモは、もこっちを誘い、近くの原っぱに腰を下ろします。あぐらを掻くもこっち素敵。
 ネモはシロツメグサっぽい花を一輪取り、自らの指に花の指輪を作ってもこっちに見せます。小学生の時やった懐かしい遊びを披露。左手薬指 乙女チックでカワイイですね。

 これに対しもこっち、「小学生は虫取りか虫殺しだろ」と回答が男の子。ネモとの環境の違いが顕著ですね。実際、そういう友達が身近に居なかったってのもあるんでしょうし、智貴がいたから男の子っぽい遊びが中心だったのかもしれません。

 ネモ、もこっちに花の冠の作り方を教え、やってみるように促します。
 暇だったのか素直に応じたもこっちの耳に、ブチっと根っこの切れる音。土がついた根っこの生えた花束を差し出したのは、となりにいたゆりちゃんでした。男前っすね もこっちを助けるべく、根っこごとブチブチ引き抜き続けるゆりちゃん。その様、心優しい少女に花を渡したい怪物かロボのごとく、見るからに慣れてません。
 やってることは女の子の遊びなんですが、どうしても絵面が乙女チックになりきりませんね……そうこなきゃ

 ネモが「卓球に勝てなきゃ、明日ずっと暇だね」と世間話。もこっちは「昔と違って今はそこまで暇を感じない」と脳内でつぶやきます。友達といると時間が過ぎるの早いんですよね。もっと行くと一人でも早く


友情の花冠と信仰の芽生え
 もこっちの手先の器用さか、すでに自らの手で花冠を完成させていたネモの教えの良さか、ゆりちゃんの材料供給のたまものか。花冠はきれいに完成。喜ぶゆりちゃんとネモでしたが、もこっちはすぐに腰を上げ、加藤さんの下へ。なんと三人で協力して作成した花冠をすぐに加藤さんに貢いでしまいます。これはいけませーん!

 裏切りのもこっちを見つめるネモとゆりちゃんがパワーで押す顔になる中、そんな事情を知らない加藤さんはもこっちからの贈り物を喜び、満面の笑みと共に頭に被ってみせます。はい女神

 もこっち、虫も草花も喜んで受け入れてくれる加藤さんを、母性を飛び越え信仰に至る地母神さん(おかあさん)と呼称。ネモとゆりちゃんにアリジゴクの件を引かれたのを気づいていたらしいもこっち、キャバ嬢加藤さんに貢ぐ悦びを知ってしまいます。

 事を終え二人の下に戻ってきたもこっち。
 しかし、二人はお互いの会話に夢中。花冠の作り方を教えるというネモの提案を断るゆりちゃん。負けじとネモは「もしかして不器用? 卓球もあまり上手くなかったし」と分かりやすい煽り。それだけで終わらないのがネモ、自らが被っていた花冠をゆりちゃんにプレゼント。ゆりちゃん、口ではいらないと言いますが、頭に乗せてもらって拒みません。ゆ、ゆりネモだ……! てぇてぇ(尊い)

 二人に声を掛けても反応すらしてもらえず、すっかり置いてけぼりのもこっち、暗い顔で虫いじりをしながら〆。そりゃあムゲにされたらすねますよ、というオチですね。

 球技大会の合間のちょっとした日常回。ゆりネモで満足しつつ、ネモのちょっとした切なさが伝わりました。切ない一本調子で終わらない辺り、話の流れが実に素敵。清田くんはガチの聖人ですね、たまげるなぁ。


打順考察・わたモテ球技大会編
 唐突に始まるおまけのコーナー。
 喪143~今回の喪150までが15巻の収録回。15巻末のオマケにて、こみさんが1回戦の結果を経て再考したスタメンを評価してみたいと思います。打順と守備位置でキャラクターの運動神経とこみさんの戦略が掴めようというもの。あくまで個人の感想なので、大目に見てね。打順に興味が無い? 知らんな


 打順と守備位置は以下の通り。こみさんは4番に長打力のある人を据え、あとは足とミート力の高い順に並べたとのこと。

1遊 岡
2捕 小宮山
3三 岡田
4一 吉田
5投 島・松田
6二 田中
7中 伊藤
8右 南
9左 三家

 1番・ショートは岡さん! いや驚きました、ショートといえば内野守備の要。内野ゴロの際、広い守備範囲と深い場所から一塁に投げる肩力も必要なので、慣れていないと難しい場所です。
 しかも1番ということは、とにかく塁に出る力、高い出塁率に加えて素早く塁間を駆ける走力も肝心です。もしかしたら経験者、そうでなくても相当の運動神経であることは明白。岡さんのポテンシャルが発揮される日は来るのか?(多分こない)

 2番・キャッチャーにこみさん。2番には1番で出塁したランナーを次の塁まで進める力と、1番が出れなかった時のために高い出塁率が求められます。中軸と言われるいいバッターぞろいの3~5番で1~2番を本塁まで返してもらうわけですね。劇中でも描かれていますが、バントの技術とカット打法で2番の役割はバッチリ。
 キャッチャーはグラウンド上の監督とも言われるチームの頭脳。監督を務めるこみさんの定位置と言ったところでしょうか。ずっと座っていることもあり、負担が大きく体を痛めやすい大変なポジションなのでやりたくない人が多いのも事実。しんどいんですよね……。

 3番・サードは岡田さん。3番といえば好打者、一発はもちろん、いわゆるシェアなバッティング、得点圏のランナーを本塁に返す確かな打力が求められます。岡田さんの打席見てえなぁ、かっこよさそう。
 サードは右打者が引っ張った強い打球が飛んできます。早い打球に対応できる球際に強い選手が求められます。さらに、三塁から一塁への長い距離を考えると、相応の肩力とコントロールも求められます。岡田さんの身体能力の高さがうかがえますね。

 4番・ファーストは吉田さん。4番は何と言っても打線の要、流れを変える一打が必要。というわけで、パワーに定評のある吉田さんを起用したようです。こみさん本人も学食で味わっているわけですし……。
 プロ野球で言うと、ファーストは助っ人外国人とかパワー系の打者が務めます。ただ球技大会なので、ファーストが上手くないと試合にならない、守備力重視とこみさんも言ってます。内野の送球もブレますから、捕球する力が不可欠。吉田さんはこみさんも認める確かな守備力ということに。私情を入れない辺り、さすがの一言。

 5番・投手は島さんもしくは松田さん。知らないキャラだぁ……。5番と言えばやはり長打力。確実性は3~4番に劣るものの、チャンスに強く止めを刺す一発を打てる強打者を置くのが一般的です。ただこみさんの言葉通り、この打順は単なるミート+走力順でしょう。
 投手に関して、一回戦ではキバ子を起用してたくらいですから、実力ではなくこみさんのサインに対応できる人を使ったんでしょうか。ずば抜けた投手ってそうはいませんからね。肩肘の疲労を考慮して二人制なのかも。

 6番・セカンドはまこっちを起用。ショートに次いで内野守備の大事なポジションですね。一塁が近い分肩力はそれほど求められませんが、守備範囲と堅実性が重要です。気の利くまこっちは適任じゃないでしょうか。田中―岡の二遊間堅そう。タナオカコンビの誕生だぁ
 6番はクリーンナップが返せなかったランナーを返す役割のため、そこそこの打力が要ります。まぁまこっちがそこまでとは思えないので、そつなくこなす感じでの起用でしょうか。

 7番・センターに伊藤さん。こみさんの盟友であるものの、打順に贔屓は無し。下位打線ということもあり、やはり打力は見劣りする位置です。
 センターはとにかく走力による広い守備範囲と、外野なので肩の良さ。こみさんは外野の守備は捨てる宣言をしているので、吹奏楽部の伊藤さんは運動が得意ではなさそうです。さっきも言いましたが、打球自体あまり飛んでこなさそう。

 8番・ライトはキバ子。8番に打力はほぼ期待されませんが、ここが出塁できると、9番がバントで繋いでトップにいい流れでつなぐことができます。意外性のある選手が良さそう。
 少年野球ではライトというポジションはそれほど重要視されません。単純に左打ちの選手が少ないため、引っ張った強い打球が飛んでこないからです。やる気の無いキバ子を置くには妥当な守備位置と言えるでしょう。
 ただプロ野球においては、左打者の打球処理はもちろん、三塁に向かうランナーを刺せる強い肩の力が求められます。イチローがいい例です。

 9番・レフトは三家さん。9番は最低打順ながらわりと重要で、なにせ次に控えるのが1番という好打順。ここに出塁率の高い選手を置くという戦術もプロで採用されるほど。今回は実力順で見て良さそうです。
 レフトは三塁が近いため、あまり肩が重要視されません。プロでは守備の苦手な強打者が置かれやすいポジションでもあります。考察するに、三毛さんはそれほど運動が得意ではなさそう。可愛さで補って余りありますけど


 ということで、ぜんぶ見てきましたが……こみさんが吉田さんに絶対的な信頼を置いているのが分かります。打撃でも守備でも、吉田さんのチームと言ってもいいほど。吉田さん何かやってたの? 素の運動神経でこれなら大したもんですよ。

 他は、やはり岡さんのポテンシャルが目立ちますね。それにしても、卓球組に運動できそうな加藤さんやネモ、特に二木さんがいるのが惜しい。二木さんを3番に、岡田さんを5番におきたいよぉ。恐怖の中軸が完成するというのに。

 妄想はつきませんが、これまで。1回戦で12点取るチームですから、わりとみんな打ってそうなので、チームの完成度が高まるこれからに期待ですね。このコーナーいる?



地母神に捧げよ


15巻分が揃ったぞ