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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想をしたためていきます。
長いようであっという間の球技大会も終幕の時。


あらすじ
 球技大会が終わり、帰り支度をする智子。そこに陽菜が現れ、卓球チームだけでの打ち上げを提案し……。


健闘も空しく……
 準決勝に臨むもこっち達3年5組でしたが、加藤さんが対戦相手の綺麗なスマッシュを決められ、チームの敗退が決定してしまいます。焦り顔が実にレア ネズミーの吉田・岡田闘争時でも見られる
 敗北を律儀に詫びる加藤さん、フォローする二木さんとネモ、個人では勝利したからどうでもよさ気に、それでもきちんと慰めるゆりちゃんとそれぞれの色が出ていて面白い。もこっちもちゃんと慰めてました。

 直接の描写は無いものの、この後3年5組は3位決定戦に勝利したようです。一学年10組まである大きな学校でこれは割と凄いのでは。しかし、30クラスもある学校で、2日間だけで同時にグラウンドを使って終わらせるとなると、ほんとに大きな学校。


ザ・ソフトボール……いま見せてやるぜ ウフフフ
 一方、準決勝に臨むソフトボール組。捕手こみさんもパワプロばりに驚く豪快な一発を放ったのは、黒髪ポニーテールの美少女、輝いていたころの佐々木風夏。ぼうぜんと打球の行方を見上げる投手キバ子が不憫でかわいい贔屓ならため息
 キャプテン小宮山のサインを守れず一度マウンドを降ろされたキバ子でしたが、準決勝のマウンドに復帰しています。キャプテン小宮山と熱いやり取りでもあったのかしら?

どえがき







画像はキャプテン土井垣
 
 
 ソフトボールも準決勝敗退(のちに3位獲得)。敗北の責任を背負い込むキャップ小宮山、彼女の隣にいてくれる伊藤さんと対照的に、クラスメイト達はしょせん球技大会ということであっけらかんとしています。
 と思いきや、被弾した敗戦投手キバ子はしょんぼり顔。ちょっと熱が入ってたのか? いや、ない 悪目立ちしたのが辛かったのか……。たぶん目の前で豚のエサカップルがイチャついてるからだな!


表彰式
 男子はバスケ、女子は卓球・ソフトボールでそれぞれ3位を取った3年5組は総合3位を獲得。なかなかに華々しい結果で、どことなくウキウキのクラスの陽キャラ達。代表で賞状を受け取る姿をイジられる清田くんはまさにクラスの人気者。メイン級になりそうでならないポジションの彼だが、今後の活躍はいかに?

 総合1位は佐々木風夏擁する3年6組。賞状受け取り役をやんわり断る風夏と、自ら手を挙げて檀上で喜ぶ成田美保の対比がくっきり。この二人友達なんですよねー
 卓球で3位と健闘したもこっちは「最後は勝ててよかった」とほっとしています。一悶着あったうっちー、後輩の平沢雫から声援を受け取っていたようで、期待に応えたい欲求はあるようです。二人で並んで大丈夫? 抗争してたりしない?

 ここで、加藤さんが風夏の優勝を称え、二人が友達であることが判明。加藤さんが卓球に参加していたことを知り、風夏は「明日香には似合わない」と発言。
 二人の親しげな会話を聞いていたもこっちは、少し反応を示します。もこっちが卓球を希望したので、みんなが着いてきてくれた。加藤さんやみんなに、似合わぬことをさせてしまったのか、という感情が読み取れますね。
 しかし、卓球はそんなに悪いイメージかなぁ……日本勢が活躍してるし、認知度は高いはずだし、授業でやった卓球はみんな楽しくやってたイメージでしたが。そういえば、もこっち達の対戦相手もあまりハデな子はいませんでしたね。

 個人的に遊撃手で華麗なフィールディングを披露する加藤さんは見たかった。キャプテン小宮山は根回ししてないの? そんなんじゃ甘いよ


ファミレスで打ち上げ
 ネモの提案で、卓球組だけのささやかな打ち上げが開催されることに。主体性の無いゆりちゃんは陰キャの鑑 二木さんは度々単独行動している孤高のイメージがありますが、ネズミーの時といい、群れての行動もできるタイプらしく、今回も参加。

 ファミレスに向かった一行。乾杯の前に飲み物に口をつけてしまうもこっちと二木さん。やはりこの辺りの不慣れな一面が露呈しました。乾杯の瞬間も実に描写が繊細。もこっちと二木さんだけわりと強めにグラスをぶつけてしまっていることがわかります……が、パワー型のゆりちゃんはなんで慣れてるの? 倫理の点数高いから? と邪推していると、ピザの切り分けが非常に特異であることが判明。なぁにこれぇ
 口をW字にして食事を楽しむ二木さんがキュート。金魚王国の崩壊というweb漫画があるようで……エビフライ食べる?

 ネモと加藤さんが話題にしたのは、加藤さんと卓球のイメージの齟齬。自身の選択に付き合わせてしまったからの責任感と言うか、みんなのためにもっと頑張って行動するべきだったか否か、もこっちの心中にうずくしこりは大きくなるばかり。

 気にすることは無いんじゃないですかねー。二木さん以外のみんなはもこっちと一緒に行動したいだけだったと思うし。ネモと加藤さんが口にした「楽しかった」という言葉が全てじゃないでしょうか。


二木さんとゆりちゃん
 すると、ここで二木さんが今回の球技大会に対する心情を真摯に語ります。個人では負けなしのエース二木さん。チームプレイが苦手で卓球を選択したのに、最後はみんなで勝ち残りたかった……共に戦う内に芽生えた心境の変化がわかります。奇しくももこっちと同じ。

 しかし、そんなの知ったこっちゃねえ、と言わんばかりのゆりちゃん、しんみりとした空気の中で、メニューについている間違い探し(ここ原作者出演)を断行してしまいます。会話が無くなった時によくやるあれ 仲良しもこっちですら「空気読め」と断ぜざるを得ないほど唐突。
 みんなが間違い探しに乗っかってあげる中、ゆりちゃんはポツリと、二木さんの発言をフォローするように「クラスでやることはまだあるし、また楽しめるよ(意訳)」とつぶやくのでした。

 球技大会中、もこっちや皆と行動を共にし、彼女も思うところがあったんでしょうか。ゆりちゃんが二木さんやもこっちと同じ心境に至っていたことが分かる描写でした。でしたが、なんで流れに乗って言わないの……変な空気がもっと変になってるってばよ……そうこなきゃ

 打ち上げでは聞き役に徹したネモと加藤さん。あまり、二人が味わったことのない空間だったのでは。この空気楽しんでたらいいね……(´・ω・`)


球技大会が終わっちゃった……
 修学旅行の頃はハッキリしていた感情の起伏が、昨今は目立たなくなって久しいゆりちゃんでしたが、みんなが居る場所での意思表示は嬉しい点。この時は後の天敵・岡田がいないからな……。
 球技大会中、一時的に準レギュラークラスになっていた二木さんとはしばしのお別れ。まだまだ底の見えない彼女が発揮する底力に注目していきましょう。


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