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私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! の感想をしたためていきます。
絵文字らの乱


あらすじ
 球技大会2日目、卓球団体戦の4回戦(準々決勝)に臨む智子は、試合開始前にトイレに向かい、途中で絵文字とすれ違う。絵文字は「4回戦で待ってる」と言い、去っていくのだが……。


不満爆発
 トイレに向かうもこっちとすれ違いざま、先勝を約束するうっちー(どうやら、うっちー達はまだ3回戦に臨む前)。つまり高みで会おうと言い放ちます。いわゆる上で待ってるぜ宣言。さながらスポーツ漫画のライバル同士が約束する展開。したがって……。

 あんのじょう敗北を喫するうっちー達3年4組。うっちーの目論む準々決勝での3年5組(主にもこっち)との対決は叶わぬ夢となってしまいました。
 うっちーは「なんで!?」と涙ながらに叫び、思い通りにならない苛立ちを雌猫グループにぶつけ、駄々をこねます。自身の敗北を棚に上げているのがカワイイ
 しかし、グループを離れての奇行単独行動、雌猫組に向かって理不尽とも言える「なんで!?」の連続。そんなうっちーの態度が積もり重なり、とうとう腹に据えかねたかよが、うっちーに思いの丈を叩きつけます。雌猫組みんなの代弁も兼ねたかよの怒りに満ちた一言一句に対し、この反応を予想していなかったらしいうっちーは、冷や汗を垂らして立ち尽くすだけ。胃痛ががが

 このいさかいを見かけたもこっち。かよ達と仲違いし、人気のないところで一人落ち込むうっちーの様子を、物陰からうかがいます。「絵文字とはそれほど仲良くないし、力になれん……」とその場を後にしようとしますが、うっちーがもこっちのキモい残り香気配を見逃すはずが無く呼び止めます。ここ野獣の眼光


キモいあいつと絵文字
 グループでお揃いのリストバンドを外してしまうほど落ち込むうっちーは、友達とケンカをしたこと、3年4組の友達をないがしろにし、3年5組の友達(まこっちもこっち)ばかりを訪ねるなどの最近の自身の行動に対する自省を、もこっちにぽつぽつと打ち明けます。
 木陰から見守るなどの奇行で飛び道具的にわたモテを盛り上げていたうっちーの弱弱しい姿は、読んでいて辛し……身から出た錆とはいえ、うっちーの感情がちょっと怖いけど純粋でやましいところが無いことは、読者視点では良く分かっているだけに……友達と好きな人を比べられますか?

 一方の想われ人もこっちは絵文字に友達認定を受けていたことを驚き、上辺だけ仲良くしているありがちな女子グループ、という雌猫組への偏見を改めます。もこっちは知りませんが、少し前のうっちーとかよのケンカを見れば、そんな印象は吹き飛んでしまうはず。

 ここで二人の前にかよ達が現れ、うっちーとお互いに謝罪を交わし、仲直りします。信頼の下地が無いとここまでスムーズな仲直りはできまいて……。
 あっさり解決した(かに見えた)のを見て、もこっちはクールにその場を去ろうとします。これを見咎めたうっちーが、なんともこっちの試合の応援に向かうと断言。グループから一人外れてソフトボールに行ってくれたなつの応援は!? どうしたんだ笑美莉! なんのための仲直りだ! これはいけませーん!
 とうぜん、グループ内には再び険悪な雰囲気が。ナカヨクシテ……

 これを見かねた著しい成長を見せるもこっちが動きます。自分を下げて周囲の敵となり和を保つ自己犠牲精神を計算で発揮し、わざとうっちーに冷たい言葉をぶつけます。自身が浴びてきた悪口を他人にぶつけることに、良心の呵責で拳を震わせながら、それでも絵文字のために行動します。
 たしかに成長を感じられる一手ではあるんですが……読者から見ればそりゃどう見ても悪手なんじゃよ……計算違いも甚だしく、うっちーは涙を浮かべて走り去ってしまいます。もこっちの善意が報われないの、辛いです……胃腸ギリギリギリ
 なに、わたモテとはギャグ漫画ではないのか!?


わたモテの伏竜鳳雛
 かよ達は去りゆくうっちーを追わず、その場に残ったもこっちを物理的に囲み、事情聴取を開始。ここまでもこっちにアウェーな環境は最近では珍しい。
 雌猫組は決して感情的にならず、一つ一つもこっちに確認しながら、冷静にうっちーの近況を把握しようとしているのが好印象です。

 かよ達は戸惑います。もこっちの話を聞いても、なぜうっちーが自分達をないがしろにし、バレンタインにチョコをあげるほどまでもこっちに惹かれているのかが分かりません。
 そのうっちーの感情を理解し切れない雌猫組において、たった一人。全てを手中に収めたとさえ思えるほど察知が早く、友達の新たな一面を楽しげに受け入れる度量を見せ、みんなが納得する話の落としどころを用意するメガネさんの采配が光る!

お前がやれよ

 え、急速にキャラ立ってきた……わかりみの深いヤツだ。オレにはわかるんだ。もこっちとすんなりLINEまで交換してさぁ、どういうことだよ……こっちは喪168現在までもこ&メガネさんがお預け喰らっちまってんだよぉぉぉ お名前オシエテェェ(`・д・´)
 ひとまず納得したかよは、もこっちに対し、わざとうっちーに冷たい言葉をぶつけた演技を見破っていると伝えた上で、友達として今後も仲良くして欲しい、と頼むのでした。聖人


うっちーの悪手
 心なしかしょんぼりしているうっちーがLINEで呼ばれて戻ってきました。そこでメガネさんの支援を受け、もこっちが「うっちー!」とあだ名で呼ぶという主砲を放ちます。直撃を喰ったうっちーは、耳まで真っ赤にして陥落寸前。眼鏡さん強過ぎるだろ、キバ子100人束にしても適わないんじゃないのこれ……現代の孔明じゃあ

 かよ達の一応の理解を得た(宮崎さんは何やら不穏な……)上に、もこっちのご褒美あだ名呼びまで貰って万々歳のはずのうっちー。しかし、本人は見栄と自身の感情をすんなり整理できず、思わずもこっちのことを「キモい」と連呼してしまいます。
 これは悪口ではなく、うっちーなりのおそらく「エモい」に近い意味の言葉。でも、本人の言語センスでしかなくうっちー本人にしか分かりません。喪156で本人が一端を語ってます。でもキモいことはキモいってさ、複雑ね

 はっきり自覚してないから素直になりきれずカワイイ。それは分かる。だがよぉ~、もこっちが面と向かってキモいと言われてどう思うかってとこまでは推測できなかったよぉだなぁ~
 度重なる過酷な境遇を乗り越えメンタルは鍛えられてきました。それでも、まだ脆い部分は持っているし、友達が増えたことで新たに弱いところを抱えているもこっち。うっちーの照れ隠しの「キモい」が見事に刺さり、うっちーを「この絵文字が!」と罵倒してその場を走り去ってしまいます。泣いてる……。
 うっちーの伝家の宝刀「なんで!?」で〆。追いかけろよ!


濃厚なうっちー回
 今まで本筋の外で詰み上がっていたうっちーとかよ達との軋轢の伏線をここで回収。修学旅行時には想像すらできないうっちーの感情の高ぶりが、わたモテの群像劇としての側面をより強めてくれてますね。間にもこっちの成長と不憫さを挟み、バランスが良い。すんなり全てが解決とはいかず、宮崎さんにしこりが残っているのが分かるのもステキ。

 当時はもこっちの涙目が加藤さんあたりに見つかり、雌猫組との抗争が激化する……ではなくがっつり仲良くなるもんだと思ってました。いや、今もその願いは消えてません。谷川先生はメガネの子をもこっちの悪友枠にどうにか引き上げてくださいオナシャス お名前オシエテ(´;ω;`)



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